オーディオ評論家 炭山アキラ 先生より Λ5.3 の評価を頂きました

オーディオ評論家 炭山アキラ 先生 Akira Sumiyama

『電源環境を根本から解決すべく開発
AiTECΛ5.3の効果を探る』

「真のサウンド・真の音楽」を実現するための必需品

世の中には実にたくさんのオーディオアクセサリーブランドがひしめき合っているが、そのなかでもアイテックは近年、急激に注目を集めているブランドである。スピーカーシステムの前に置くだけで音質改善を実現するΛ(ラムダ)3.16シリーズ、純金の液体を塗布するコネクトパテという考え方のもと誕生したΛ1.2そして電源の空コンセントに差すだけで音質改善を実現する電源プレッシャーΛ5.3シリーズをラインアップするが、そのいずれも詳細は非公開。そこには「あくまでご自身の耳で納得した上でお買い求めいただきたい」というブランドの熟い想いが秘められている。今回は同社が注目されるきっかけとなった∧5.3シリーズの実力を炭山アキラ氏がレポートする。

電源の位相特性を整え"力率"を改善させる

 アイテックの製品は、コネクトパテ「Λ(ラムダ)1.2」などを除いて原理の分かりにくい製品が多いが、ひとたびその効米を販売店などで確認するや、即座に購入されてしまうお客様が後を絶たないのだという。同社の河西秀明代表も「原理は分からなくても、お客様の耳でご納得いただければいいのではないかと思っています」とおっしゃる。一切機器との接触がなく、部屋に置くだけで音質を大幅に向上させるというΛ3.16シリーズは、プロのミュージシャンがライブのステージにおいて活用し始めたというから、これはもうオーディオの枠を超えた活躍といってよいだろう。私自身、これまではΛ1.2コネクトパテしか使ったことはなかったが、溶液に浮遊させた微細な金粉を適量盛ることによって接点をハンダづけしたように安定させる、というその効果には深ぐ納得したものである。
 この度、もうひとつの製品、電源プレッシャーΛ5.35をテストすることがかなった。この製品は平たく言えば電源クリーナーの一種だが、ほとんどの同カテゴリー製品と動作原理が大きく違っている。普通のクリーン電源装置はトランスで商用電源のノイズを除去したり、あるいは商用電源を使って新たにクリーンな電源を作り出したりするものだが、本機は商用電源の位相特性を整え、"力率"を向上させて音質向上を果たす製品ということである。使い方は空きコンセントへ本機のプラグを挿すだけと至って簡単だ。実測した波形を見せてもらうと、本機を挿すとそれまで高周波でギザギザだった電源波形がかなり綺麗に整えられていることが分かるが、河西氏によるとそれよりもやはりオーディオ機器への駆動力そのものの改善が大きいのだという。





本機を差し込んだその瞬間音楽の出方がまるで変わった

 テストは本誌試聴室で行った。都心の雑居ビルにしつらえられた試聴室だから、本誌には悪いが電源環境は劣悪といってよい。ひっくり返せば、クリーン電源装置の効き目が実に分かりやすい部屋である。いつものレファレンス装置に聴き慣れたソフトを入れてしばし聴いた後、Λ5.35を空きコンセントへ挿す。
作業そのものは拍子抜けするような程度だが、その瞬間、音楽の出方がまるで変わってしまって度肝を抜かれた。音像にまとわりついていたバリがすっかりと拭い去られ、音場成分は濃厚にどこまでも広がり、しかも空気清浄機でも入れたかのような澄み切った空間表現が実に心地良い。アキュフェーズの最高級機がずらりと並び、モニターオーディオの実力派スピーカーをドライブするという、非常に恵まれたこの環境にして、電源をケアしてやるだけでここまで音が向上してしまうのだ。特にご自宅の近くで大きな工場があったり商業地が近かったりする読者は、本機を一度試してみる価値があると断言しよう。
 河西代表によると、本機はとりわけ大電力を使う傾向の機器に効き目が大きいという。昨今はスピーカーの出力音圧レベルがずいぶん低くなり、その分アンプへの負担が大きくなってきている。特に大出力アンプやA級アンプなどをお使いの人は、本機がさらに効き目を発揮してくれるのではないかと思う。まさに都会暮らしのハイエンド・オーディオファイルにとって、ご自分の求める「真のサウンド・真の音楽」を実現するための必需品、救世主となってくれるグッズなのではないかと思う。