オーディオ評論家 林 正儀 先生より Λ1.2 Pure Gold の評価を頂きました

オーディオ評論家 林 正儀 先生 Masanori Hayashi

[オーディオアクセサリー銘機賞2013 特別賞受賞]

新しい発想で生まれた“オンリーワン”コネクトパテ「Λ1.2」の効果はいかに?

 この数年で、一気に注目を集めているブランドがAiTECである。置くだけで効果を発揮するルームプレッシャーΛ3.16 Premiumや電源プレッシャーΛ5.3シリーズなど、いずれも詳細は非公開ながら、その確かな音質改善効果で、その名は着実に知られることとなった。
この度、同社から登場する新製品は、全く新しい発想のもと登場したコネクトパテである。本機の実力を、林正儀氏が探った。

接点を全てハンダづけした時と同様の効果を実現するアクセサリー


 AiTECほど「オンリーワン」にこだわりを持つアクセサリーブランドはないだろう。電源プレッシャーのΛ(ラムダ)5.3シリーズやルームフレッシャーのΛ3.16など、独創性溢れるアイテムは篤きの効果で、人気急上昇中だ。それに続く大注目の「オンリーワン」商品が、今回オーディオアクセサリー銘機賞の「特別賞」に輝いた、コネクトパテΛ1.2である。
 接点箇所にハケで塗る……。そこだけみればクリーナーや導通剤のようだが、似て非なるもの。まったく目的も機能も発想も違う、世界にひとつの金ハンダ剤といえる音質改善アイテムなのだ。キャッチフレーズは「Λ1.2を塗布するだけで、接点箇所をハンダづけした状態の音質に迫る効果」。プレーヤー、アンプ、そしてスピーカーの接点を全てハンダづけするという実験をAiTECの河西秀明氏が行った際、音が劇的に向上したという結果が得られた体験がもとになり、Λ1.2の開発に結びついたという。
 経緯は後ほど触れるが、プラグの凹凸を埋めるという発想で生まれたのがΛ1.2。その役目をするのが純度99%以上の純金だ。接点部に塗布するとその微粒了がミクロの隙問や凹凸に浸透し、まるでハンダづけをしたように固着ずるというものだ。透明な液は金が隙間を埋めるように定着させる働きをする。これは極めて揮発性が高い物性。プラグに塗布して挿し込み、1分以内に完令にドライになるというのが特徴である。
 このあたりのメカニズムは極めてシビアで、純金の粒子がじわじわ泌透して完全に密着状態となる様子がイメージできる。密着してしまえばハンダづけと同じである。プラグと端子が純金によって一体化された直結状態。
これにまさるコンディションは有り得ず、さては「接点が消えたか!」と錯覚するようなダイレトなサウンドが期待できよう。







開発の年月は実証の年月10年経っても変質は一切なし


 さて、ハンダづけと同じ状態をどう具現化するか。河西氏が真っ先に考えたのは接着剤だ。だれもが簡単にできる接着剤的なもので、抜いた時に雑物を残さないこと。さらに「原音をまったく変えないこと」を目標に、さまざまな素材で実験、試聴を繰り返してたどり着いたのが純金である。酸化や腐食がなく音調はナチュラルそのもの。だから高級端子金メッキが採用されるのだ。次に河西氏の頭を悩ませたのは、金を凹凸に埋め込む于法である。瞬閲に揮発して、そこにはピュアな金しか残さない液体の開発や、また金の細かさも難題だ。浸透性を考えれば粒子が粗すぎても泌透していかず、細かすぎれば空洞ができる。そのピタリと収まるベストなサイズをようやく探しあてだ。開発に10年かかったのは、テストに時間がかかったためという。多くのサンプルで塗布実験をし、実際に1年、3年、5年、7年……という実時間で塗布後の経年変化を確認。気の遠くなるようなこだわりだ。普通は黒ずんだり酸化したりするものだが、Λ1.2で処理したものは金色に輝き変質も見られない。音質もしりかり安定しており、自信を持って発売に踏み切ったのだ。 コネクトパテΛ1.2はすでにユーザー、販売店からも大好評。AiTECの製品は「置くだけ」「差すだけ」「塗るだけ」で誰もが簡単に使用でき、効果もハツキリ分かりやすいと評判だ。また、ある、一ヵ所の処理だけでシステム全体の音が大きく向上する。リピーターが多いのも当然だろう。

低域がぐんと伸び音圧がアップ大きなインパクトのあるアイテムだ


 自宅でコネクトパテΛ1.2を使用した。AYONのCDプレーヤーやコードのUSB DACなどで実験したが、マニキュアのように端子部に塗って差すだけでという簡単さ。ここでは片方のチャンネルだけ塗布して「ジェニファー・ウオーンズ」などを再生してみたが、あまりの違いに笑えてしまうほどだ。塗布した右chはロス感なし、溢れ出るような情報量でヴォーカルのヌケが俄然よく空間表現は精密そのもの。一番の違いは低音がぐんと伸び、音圧がアップしたことだ。こうなると当然、未塗布の左chが寂しく聴こえてまうが、それほど効果が劇的ということだ。 ネットオーディオではUSB DACのアナログ出力に塗布したが、緻密さと立体的なステレオイメージが生々し空間のスケールも大きい。特に声とピアノが手の届くようにリアルになり、圧倒的な効果に感嘆した。ひと際効果大だったのが、微細なアナログ信号を扱うカートリッジだ。シェルリードに塗り、フォノケーブルに塗り、MCトランスにも……。と次々に塗りたくなる効果だ。もちろん塗布するのは一カ所でもいいが、やはり積み上げ効果はより音が磨かれて楽しい。このほか電源タップやACケーブルでも効果が大きく、またスピーカーケーブルではバラ線に塗ることでドライブカと音のしまり、密度感もアップした。 Λ1.2の目覚しい効果を体感できた試聴だった。処埋回数は90回程度とのこと。全てのユーザーに薦めたい秀逸アイテムである。これは久々にインパクトのあるアイテムに巡リ会えた。

まるで接点が消えてしまったかのような再生音


 試聴を行ったのは、林正儀氏の自宅試聴宰。今回はまず、AYONのCDプレーヤーCD-07のアナログ出力端了の右チャンネルにのみΛ1.2を塗布して試聴を開始。その音の変化を確認したUSB端子やLAN端子などは、端子部が細かすぎるので、使用することは推奨されていない。
デジタル機器はRCA同軸やAES/EBU端子のほか、写真のようにアナログ端子に用いることで効果を実感できるだろう。

 Λ1.2は、塗布後すぐにプラグに挿して使用する。もし機器の移動などでプラグを抜き差しした場合に、
再度Λ1.2を塗布することを推奨している